【とよたまちさとミライ塾2017 開催レポート】
2017年10月14日(土)
◎プログラム:イノシシ肉の簡単家庭ジビエ料理
◎案内人:猪鹿工房 桜井啓三さん、河合広美さん
※このレポートには、猪の肉を解体する場面の写真が含まれています。苦手な方はご注意ください。
近年環境の変化により、人里に降りてくることが増えた猪や鹿。
食べ物を探して畑を荒らすそれらの獣たちは、獣害として殺され、埋設・焼却処分されてきました。
猪鹿工房 山恵は、豊田市内で有害駆除として捕獲された猪や鹿を活用する会社。
そんな山恵で、猪の枝肉の解体実習を行い、おいしくいただこう!というプログラム
「イノシシ肉の簡単家庭ジビエ料理」が開催されました。
まずは責任者である鈴木さんから豊田市の害獣駆除の現状についてのお話を聞きます。
豊田市では1年に2~300頭もの猪や鹿が害獣駆除されているそうです。
そして案内人の河合さん(写真左)、桜井さん(写真右)の紹介です。
皆さん安全に気をつけて実習を行いましょうね!
解体実習組と調理準備組、二班に分かれて実習スタート!
猪の解体を手がけて40年、ベテラン桜井さんの指導のもと解体実習がはじまります。
3日前に捕獲された猪の枝肉を、骨を外しながら部位ごとに切り分けていきます。
一通り説明を聞いたら、参加者の皆さんも解体に挑戦。
切れやすい包丁の入れ方、繊維の向きなど、コツを桜井さんに教わりながら
バラ、ヒレ、ロースといった部位ごとに解体していきます。
参加者の皆さんは大きな肉を切るのに苦戦しながらも、
桜井さんに質問をしながら真剣な表情で包丁を握っていました。
全員で協力して、解体完了です!
そのころ調理準備組も、河合さん指導のもと肉を解体しながらさらに細かく切り分けていきます。
お母さんがんばれ~!
この日は偶然のタイミングで、捕獲されたばかりの猪が山恵に到着していたため、
普段は見られない、猪の内臓を取り、皮を剥ぐ工程を特別に見学させていただきました。
命をいただくということはどういうことなのか、改めて考えさせられる光景。
参加者の皆さんは静かに、目をそらさずにその様子を見守っていました。
調理の準備が整い、お待ちかねの実食タイムです!
今回のプログラムの趣旨は「家庭でもできる簡単ジビエ料理」
メニューは普段の食卓でもお馴染みの唐揚げ、そして家庭のご馳走・すき焼きです!
油のパチパチという音とともに、香ばしい香りが漂ってきました。
そして配膳は子供達の出番です!
皿は何枚いる?唐揚げは一人何個にする?
みんなで協力してお手伝い!
綺麗にお皿に盛られたすき焼き用の猪肉。ぎゅっと詰まった赤みとボリュームのある脂身が美しい!
もちろん野菜も忘れずに!
桜井さん特製・秘伝のタレでぐつぐつ煮込んで・・・
おいしそう~!!
みんなでいただきま~す!
すき焼きで食べる猪肉は、脂がしっかりのっていて食べ応えのある肉質にタレが染み込んでいて美味しい!
「くさみがあるかと思ったけど全くない、むしろ甘みを感じる」との声もありました。
一方唐揚げはすきやきよりもあっさりした味付けなので、より肉の味をダイレクトに味わうことができます。
さらに猪の胃袋と肝臓を使用したモツ煮込みも特別にふるまわれました。
おそるおそる食べると、こりこりして美味しい!ご飯がすすみます。
ちなみにお米とお茶は、足助で採れた地元産。
さらに食後には足助産の柿がデザートとしてふるまわれました。
おいしくいただきました~!
解体したお肉は、お土産としてお持ち帰りいただいたとのことです。
里山の猪の問題も、ジビエ料理も、自分とは遠い存在に感じてしまいそうですが
こうやって自分の手で調理し美味しくいただくことで、すこし身近に感じられる気がします。
普段の食卓でも、そんなことに想いを馳せながらいただくことができたら素敵ですね。
ライター
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とよたまちさとミライ塾事務局スタッフ
恐竜と石が好きです。
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