◎プログラム名:「こどもの育ちとおもちゃの選び方」講座
◎案内人:農家民宿ちんちゃん亭内 森のおもちゃ屋「バンビーノ バンビーナ」 けーちゃん・けーちん
自然の中の遊びと家での遊びを大切にしているご夫婦の、子どもの遊びを学ぶ講座が開催されました。
案内していただくのは、豊田市旭地区で農家民宿ちんちゃん亭を営んでいる
鈴木桂子さん(けーちん)と、鈴木啓祐さん(けーちゃん)。
女将のけーちんは、とよたプレーパークの会の立ち上げ人でもあり、
敷地内のおもちゃ屋「バンビーノ バンビーナ」を経営しているおもちゃコンサルタントでもあります。
ご主人のけーちゃんはプレーパークで数年間プレーリーダーをしていて、いまは「二井寺農園」の農家さんです。
まずはお二人がちんちゃん亭の前の山に作っている「冒険遊び場 ふくろうの森」へ。
昨夜の雨で滑りそうな山道をてくてく。
2・3歳の子でもしっかりと歩いていけます。
頂上に着くと、待っていたのは
仲間と作ったドラム缶の焚火台や消防ホースのスラックライン、無造作の置かれた古タイヤ。
みんな夢中で駆け出します。
外遊びをする際の「ふくろうの森」でのルールは、
ケガと弁当は自分持ち
ということ。
危ない、ダメだは一切なし。全て自己責任で、子どものやりたい事を、遊びたいようにやらせてあげます。
遊びの合間には、マシュマロやソーセージでを焼いて食べたりもしました。
木の枝を拾って、みんな自分の分は自分で焼いて食べましたよ。
ふだん子どもをどこで遊ばせてる?どんな遊びがすき?
親たちはそんな会話をしながら、自然の中で自由に遊ぶ子どもたちをみんなで見守ります。
遊び疲れてお腹も膨れたら、
ちんちゃん亭内に戻り、今度は室内遊びの話です。
16年前からおもちゃ屋を、11年前からおもちゃコンサルタントをしているけーちん。
けーちんがヨーロッパのおもちゃを中心に扱っているのは、ヨーロッパのおもちゃは時代が経っても変わらないから。
何年たっても飽きないデザインで作り続けているため、
おじいちゃんおばあちゃんが、孫が、時代を経ても同じおもちゃで遊ぶことができます。
子どもにどんなおもちゃを与えていいかわからない。
いつあげたらいいかわからない。
そんな悩みにも答えていただきました。
- キャラクターもの、電動のものは想像力が広がらないから与えない。
- 想像力が広がるから完成度は高くないほうがいい。
- 自分で想像するから、おもちゃには目や顔はいらない。
- 必然性のゲームと偶然性のゲームは両方あったほうがいい。
- 3歳くらいから模倣するおもちゃ(ままごとなど)を。
- 子どもが自立して遊んでいるときは邪魔しない。
- コツコツと遊べる物を用意してあげる。
など、みんな真剣に聞いていました。
なかでも私がふむふむと思ったのは、おもちゃを買うタイミング。
よく、誕生日や記念日に買う方はいると思いますが、
たとえばクリスマスと誕生日が近い人はその間半年以上も何ももらえません。
大事な成長の時期にそのとき必要な遊びを逃してしまうのはもったいない!
そして、誕生日に買うとそれは兄弟姉妹のものでなく自分だけのものになってしまいます。
ときには取り合いになってしまうことも。
大事なのは、その子の成長に合わせて、必要なものを必要な時期に与えること。
心がこもっていれば、誕生日は鉛筆や画用紙でもいいということ。
たくさんの自然や自然素材のおもちゃと遊びながら、
大事なことを教えてもらえた一日になりました。
ライター
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とよたまちさとミライ塾スタッフ 事務担当
旭地区出身、とよた市在住。
たまにお寺でイベントやったり。
まいにちが子育て日和。
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