【開催レポート】民芸の森で、味わおう!楽しもう!豊田のお茶!

2018年10月20日(土)

◎プログラム:民芸の森で、味わおう!楽しもう!豊田のお茶!
◎案内人:高香園 野場義尊さん・ゆきこさん
豊田市民芸の森倶楽部 貞島容子さん


10月20日、豊田市の平戸橋町にある民芸の森で
豊田のお茶を味わい、文化を楽しむプログラムが開催されました。


会場である民芸の森は、

実業家として活躍しつつ陶磁器の研究・収集等で郷土文化の発展に貢献した豊田市の名誉市民・本多静雄氏の屋敷跡です。
その中に点在する様々な建物・品々を、豊田市民芸館の児玉館長が案内するガイドツアーからプログラムは始まりました。

豊田市の名木・クヌギの木に囲まれたお屋敷
京都にあったものを移築、改装した茶室「松近亭」
本多氏と茶道の出会いのお話を聞きながら
待合の苔むした屋根

 

田舎家「青隹居」では地元作家の作品を展示
写真に収めたくなる景色がたくさん
思わず笑顔になる裏話も

本多氏主催「陶器と桜を観る会」で使われていた狂言舞台
この巨木跡がその桜
愛らしい陶磁の狛犬もいます

約30分間のツアーを楽しんだ後は、
管理棟の和室でお茶の時間です。

今回はただいただくだけではなく、自分でお茶を美味しく点てる方法を学びます。

講師は、豊田市南部で、茶木の栽培、製茶、販売を行う高香園の三代目園主 ・野場義尊さん。

あまり知られていませんが、豊田市では江戸時代からお茶栽培が盛んで
豊田でつくられたお茶が宇治に納められていた時期もあったそうです。

その歴史を踏まえた豊田のお茶農家の現状や、
野場さんがこだわる「手摘み」が機械摘みとどう違うのか、
お茶の葉や実など貴重な実物を間近で見ながらお話を聞くことができました。

手摘みについてのお話
この碾茶を石臼で挽いたものが抹茶

茶畑の地図記号の元になったお茶の実
可愛らしいお茶の花。しかしそこには秘密が・・

そして、茶道とは違う、生産農家として教える美味しいお茶の飲み方を伝授していただきました。

 

茶道ではお菓子を先にいただきますが、今回はお茶の美味しさをしっかり味わうためにまずはお茶からいただきましょう。

 

お菓子は、若林町の近江屋さんが今回のためにオリジナルで作られたそうで、銘は「茶の道」。

豊田のお茶の歴史の話からインスピレーションを受けて制作したとのこと

猿投の土で三代にわたって作陶を行う河村家の喜中窯のお茶碗に、小原和紙の敷物(こちらはお持ち帰り可能!)と、
民芸の趣向が凝らされたお道具の取り合わせです。

三代のうちどなたのお作かは選んでのお楽しみ
お軸は猫の絵で有名な熊谷守一作。本多氏のコレクション

「口当たりがまろやか」「味わいがさっぱりしている」など、みなさん自分で点てたお茶を美味しく味わっていました。


続いては煎茶をいただいてみましょう。
美味しく飲む方法をしっかり身につけるため、茶葉の量と蒸らし時間をきちんと測って煎れます。

 

二煎目の美味しい飲み方も教わりました。
急須をトントンと叩いて茶葉をひっくり返し、茶葉の蒸れをとるのがポイントだそうです。

こちらも近江屋さんのお菓子
二煎目は味わいが変わります

参加者の皆さんはテーブルごとに回し煎れたお茶をいただきながら
「二煎目の方が好きかも」とお話しされながら味わっていました。

 

森から聞こえる笹の葉が風で擦れる音を聞きながら、お茶を味わうゆったりとした時間に
参加者のみなさんは和やかな気分で過ごされているようでした。

豊田の食と文化の両方を楽しむことができる、この季節にぴったりのプログラムではないでしょうか。