2018年10月20日(土)
◎プログラム:六所神社、ねぶくろで寝ナイト☆
◎案内人:松平の宝さがし実行委員会
松平地区、坂上町にある六所神社。
そこには、明治5年に建てられた歴史ある農村舞台があります。
市の指定文化財にも登録されているこの農村舞台に、なんと寝袋を持ち込み、一晩を明かそう!
という一風変わったプログラムが開催されました。
スタートは夜19:00。
既に辺りは暗くなっており、茅葺屋根の上にのぼる月がなんとも風流な景色です。
まずは、六所神社の禰宜さんから、神社の成り立ちやお祭りについてなどのお話を聞かせていただきました。
いま私たちが六所山と呼んでいる山はもともと「吉木山」と呼ばれており
『塩竈神社』から神様を勧請していただき、吉木山に祀って六所神社(六所山)となりました。
また、舞台の管理を行う吉木座会さんから、舞台の構造について専門的なお話も伺うことができました。
そこからはまったりとフリータイム。
まずは舞台の外に出て、夜空を眺めるみなさん。
思い切って寝転んでみると、澄んだ空気と周りに光の少ない環境で、たくさんの星を眺めることができます。
この日はオリオン座流星群のピークが近いこともあり、流れ星を探して盛り上がっていました。
配られた夜食を早速いただく方もいました。
夜食は料理旅館「六所苑」さんのお弁当。なんと松茸ご飯です!
参加者のみなさんは、ココアや紅茶など温かい飲み物で体をあたためながら
「こんな時間久しぶりだなあ」と、のんびり語らう時間を過ごしていました。
甲高い動物の鳴き声が遠くから聞こえてきたときは「何の動物だろう?」と全員で耳を傾けていました。
寝転んで舞台の天井を見上げると、茅葺き屋根が高く上まで緻密に組まれている様子に、改めて舞台の大きさを実感します。
立派な梁に見られるように、スギ、ヒノキ、クリなど、六所山の大木を使用して造られているそうです。
おのおの好きな時間に就寝・・・
朝になると、夜の荘厳な見え方とはまた違った雰囲気の舞台です。
お天気も良く、日の出を拝むことができました。
朝食は六所苑さんのおにぎり弁当と、前夜にお話をしてくださった吉木座会の会長さんが
届けてくださったあたたかいお味噌汁。
地元のあたたかいつながりを感じられますね。
歴史ある農村舞台を維持していくためには、多くの補修費が必要となるそうです。
案内人で松平の宝さがし実行委員会の伊藤さんは
「こういったイベントの参加費を、少しでも農村舞台の維持のために活用することができれば」とお話しされていました。
文化財と聞くと敷居が高く感じられてしまいますが、こうやって一晩を過ごすことで
参加者の皆さんにとって、六所神社の農村舞台が特別な場所になったのではないかと思います。
そんな風にこの場所と関わり、愛着を持つ人が増えていくことが、
この景色を守ることの大切な第一歩になるのでは、そう感じることのできるプログラムでした。
ライター
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とよたまちさとミライ塾事務局スタッフ
恐竜と石が好きです。
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