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【開催レポート】六所山。原生林でお手軽森林浴と山麓ランチ

2018年10月29日(月)

◎プログラム:六所山。原生林でお手軽森林浴と山麓ランチ
◎案内人:とよた森林学校 主任講師  北岡明彦さん、松平宝さがし実行委員会

 

山の紅葉も色づきはじめた秋晴れの日に、

原生林の残る六所山で森林浴をしようというプログラムが開催されました。

まずは六所山の入り口にある六所苑に集合し、準備体操をしてからスタート!

松平地区にある六所山は、標高666mの愛知県高原国定公園の自然原生林です。

元々はコナラ・アベマキ・クリなどのドングリの木が多く生えている森で、

現在ではモミ・ツガ・ブナ・アカガシ・ウラジロガシ・アラカシ・ウロカシ・ブナ・イヌブナ…など、

樹齢400年以上の木が多く残っています。

ここが登山道の入り口です

スタートして間も無く、さっそく案内人の北岡さんが何かを発見しました。

直径3〜5cmのりんごのようです

これは、オオウラジロの実です。

赤くなっているものは、かじると一瞬、りんごのような味がして…

すぐに渋みがきます!

案内人・北岡さん

次に見つけたのは、ヤブムラサキです。

百人一首でもおなじみのムラサキシキブと似ていますが、

こちらは触るとふわふわしています。

みなさん、興味津々で葉を触ってみます
ミヤマシキミ。実を5粒食べると死んでしまう猛毒です

その後も、ウラジロ・アキチョウジ・ヤブニッケイ・サンショウ・ウラジロガシ

ウチワゴケ・コウヤゴケシダ・コシアブラなど、

色々な植物の名前と説明が北岡さんから紹介されます。

その度に、参加者のみなさんはへ〜!ほ〜!と感心しきり。

森の中は肌寒いくらいでしたが、

山を登るとうっすらと汗をかくほど。

途中で休憩をしつつ、ゆっくりと進みます。

カゴの木。樹皮が鹿子に似ていることからそう呼ばれる。新しく樹皮の取れたところは白い。
アカガシ。皮が荒れている。芯が硬いので木刀などに使われる。

山の中腹に来たところで、大きなブナの木を見つけました。

このあたりが、この森の元々の原生林の残っているところだそうです。

まだまだ奥へと進みます。

葉が三ツ手になっているシロモジ。ほんのりミカンの香りがする。
シキミ。猛毒。実を3粒食べると死んでしまいます。
サカキ。神様に供える木。てっぺんの葉がおじぎをしているよう。

モミ。クリスマスツリーなどに。葉がチクチクする。
ムササビの巣
アカシデ。樹皮が網目模様になっている。

めずらしいものも見つけました!

アサギマダラの幼虫です。

葉の裏の黒いものがアサギマダラの幼虫です。

アサギマダラは、一種類の葉しか食べず、丸く食べるのが特徴だそうです。

アサギマダラの幼虫が食べた跡。まぁるくかじっています。

頂上付近には、

徳川家の始祖、松平家の氏神を祀る六所神社上宮が鎮座しています。

ここで少し小休憩。

案内人である「松平の宝探し実行委員会」のお2人から、

六所山にまつわる歴史を教えていただきましたよ。

松平の宝探し実行委員会(左)田中さん、(右)伊藤さん。 元々、六所山は「吉木山」と呼ばれていたんですって。
おやつに地元・松平の銘菓「徳本」もいただきました。

六所神社からまた少し上った先に「蜂ヶ峰神社」があり、

そこからまた少し行ったところが、

やっと頂上です!

蜂ヶ峰神社
六所山山頂!

下山時も、色々な植物を見つけました。

サルノコシカケ。菌類。
マムシグサ。猛毒。
ヤブムラサキ
クロモジ。枝は和菓子の爪楊枝に。お茶にしても香りがよい。
シイの実
センボンヤリ。ダンポポ科。

まだまだ紹介しきれない植物がたくさん!!!

 

全国を飛び回る森林の専門家の先生と一緒に、

森を感じて、観て、聴いて、触れて、味わった3時間。

とっても充実した時間を過ごすことができました!

(下山後は、六所苑で美味しいランチもいただいたそうですよ♪)

ライター

りえ
りえ
とよたまちさとミライ塾スタッフ 事務担当
旭地区出身、とよた市在住。
たまにお寺でイベントやったり。
まいにちが子育て日和。