【開催レポート】里山工芸 竹行灯づくり ~竹の構造、美しさの再発見~

10月21日(日)
◎プログラム:里山工芸 竹行灯づくり
◎案内人:森由紀夫さん

気持ちのいい秋空に恵まれ、朝早くから地域の祭り太鼓が里山に響く中、竹行灯(たけあんどん)づくり講座が開催されました。

開催されたのは、6年前少子化のため廃校になった旧築羽小学校をリノベーション、地域の新しい拠り所としてオープンした
つくラッセル(地元の言葉で「つくる」の尊敬語)』です。

講師は木文化研究所森由紀夫さん

「昔から人間と共生してきた竹林が、現代は軽くて丈夫なプラスチック製品の登場や生活スタイルの変化により、放置されて荒れています。
豊田市も例にもれず竹害は大きな問題となっていて、矢作川でも河畔林整備の保全活動をされている方々もいます。
私たちは、里山資源の一つである竹の「現代の活用法」を模索し『里山工芸』として様々な竹の再活用法を提案しています。」

森さんから講座への思い、活動内容の説明などがあった後、作り方の一通りの実演、そして制作に入りました。


さあ、始めましょう!

先ずは、竹を選びます。

使うのは2-3年目の真竹
太さ、色、自然素材は一つずつ表情が違います。

どれにしようかな~

3節に挑戦される方は、竹を切るところから始めます。

そして、均等に割れるよう印をつけます。
森さんがレーザーカッターで製作されたガイド定規を使います。

私が抑えてるからお母さん印をつけてください
16分割~32分割用

いよいよ、ナタで切れ目を入れていきます。

『参加条件』に「ナタを使えること」とありましたが、「使ったことないから(使えるか)分からない」という方も見えました。

といいつつも、皆さんやってみれば、うまく使いこなしていました。
トントントン、コンコンコン、木槌の軽快なリズムが耳に優しいです♪

切れ目を入れたら手で割きます。
ちょっと力がいる作業。

この辺りまでは年齢層も幅広い参加者の方同士が協力し合ったり、教えあったり、和やかな雰囲気で順調に進んでいきました。

さて、ここからが、一番の難関です。

    

ヒゴを使って少しずつ広げていく工程は、身体でコツを掴みながら進めていきます。
ご夫婦で、親子で息の合ったところのみせどころ。

皆、集中 寡黙に手を動かします
緊張感漂う工程
職人さんさながらの表情で

実は、ここで一進一退、9合目まで登ったと思ったら出発点まで転落
みたいな状況に、みなさん何度も涙を呑まれながら、、、、

森さんの穏やかな口調や、信頼の経験と技術に支えられ、
ライトを吊るす穴空けの最終工程を経て、みなさん、やりきりました!!!

全員、完成!!!!

【午前の部】    三節に挑戦されている方はまだ途中
【午後の部】    三節の方は一日がかりで完成!

出来上がりは予定時間を少し過ぎていましたが、お互いの行灯を鑑賞したり、自分の作品に見入ったり、
活用を語り合ったり、みなさん余韻に浸られていました。

仲良し父子で参加していただきました
ご夫婦で参加 奥さんは16割 ご主人はさらに細かい24割に挑戦

 

「この(灯りの)ゆらぎに癒されます」

「キャンプに持って行ったら、注目されるだろうな~」

「電源コードがいらないのがいいですね」

「思ったより簡単に、伝統工芸のような作品がつくれた」

「ベランダに置こうかしら、玄関もいいわね」

「はやく暗くならないかなぁ 夜が楽しみです!」

 

みなさん、高性能な素材「竹」の美しさを再発見し、
「つくラッセル」にてつくることの楽しさを体感し、大満足な様子で山里を後にされました。

今頃、それぞれのお宅で竹行灯が秋の夜長を灯しているのではないでしょうか。

『つくラッセル』では、再開催のリクエストを受け、12月に追加で講座を開かれるそうです。
「作ってみたい!」という方は、是非チェックしてみてくださいね。