10月31日(水)
◎プログラム:もう迷わない♪日本人のベスト油を豊田で発見⁉
◎案内人:中原ゆきみさん 梅谷明子さん
オリーブオイル、エゴマ油、亜麻仁油、ココナッツオイル、米油、
テレビやマスコミで取り上げられると、すぐ品薄に、、、
次々と変わる「健康油」のオイルブーム、正直、情報が多すぎて、どの油を選べばいいのか分からなくなっていませんか?
そもそも、油ってカラダの中でどんな働きをしているの?種類や育て方、製法によってどう違うの?
農家目線で語る「幅広い知識」と「最新情報」は目からウロコ、
油料理のフルコースランチはお腹いっぱい、参加者大満足の講座が開催されました!
案内人は豊田健康センターの中原ゆきみさん、農家に嫁いで20年なのはな農園の梅谷明子さん、義父の梅谷勝利さんです。
昨年までのお料理教室形式の講座で「もっと油についての話を聞きたい」という意見が多かったため、今回は座学中心の講座となりました。
座学と言っても、明子さんの「わたし、鬼嫁なんです」から始まったトークは、義父さんと親子漫才のような掛け合いの中、テンポよく進んでいきました。
以下、覚え書きより…
●養豚農家の経験からコーヒーかす、野菜くずなど工場から出る産業廃棄物を発酵させ肥料とすることを提案。
化学肥料に慣れすぎた農家へのデモンストレーションで菜の花栽培をはじめた。
●地域貢献のため、市内でも増え続ける遊休地・休耕地を活用し栽培しているが、先ず土に力がないのではじめはうまく育たない。
小さな畑が点在するので効率はとても悪い。
●アブラナ科の花(キャベツ・大根・白菜など)は皆「菜の花」だけど、交雑しやすいので品質を一定に保つため毎年、種は国産のものを購入している。
交雑した雑草は一本一本手で抜き取っている。
●ブランド力がないので、(農薬など)ないものを証明するため多額の検査費をかけている。
●「安いモノにはワケがある 高いモノには物語がある」の通り、品質、環境、安全へ徹底的にこだわっているので商品が高くなってしまう。
●昔ながらの「圧搾法」は3分の1しか搾油できない(なのはな農園はこちらを採用)。溶剤をつかう「抽出法」は99%油がとれる。
話が溢れ出て止まらなくなった頃、明子さんの指示のもと(?)勝利さんがテキパキと動き、機械での搾油を見せてくれました。
漏斗に菜種を投入すると、中のスクリューで押し潰された大量の搾りかすと少量の油が出てきました。
なのはな農園では、この搾りかすを土に還したり、麹を混ぜて醤油をつくったりしているそうです。
資源循環型社会の実現を目指す『豊田・加茂 菜の花プロジェクト』に賛同。
先日は、地元中学校とコラボして、バイオディーゼルを燃料としたトラクターと中学生が綱引きをするイベントを開催したそうです!
次にトラック用の4トンジャッキからDIYした手動搾油機で絞ってみました。
早速、濾過して沈殿物を取り除いた『なのはな油』(左)と搾りたて(右)をパンに付けて試食します。
渋い色合いの搾りたて菜種油は、風味がよく、コクもあります。
さらに理想的な油の保管方や、国内で出回っている油の裏話、油のカラダへの役割など様々なお話を聞いているうちに、お食事が用意されました。
さあ、実食です。
農家直伝レシピ。
メインは旬の具材を煮込んだアヒージョ。
タマゴかけご飯の油あえ、天ぷら、パスタと油料理のフルコース。
「軽い!サラッとしていてびっくり」
「素材の味が活きてる」
「何にでも合うんですね」
「お腹いっぱいだけど脂っこくない」
「(アヒージョは)お友達を呼んでパーティーにいいわね」
「実は油料理大嫌いなのに、食べれちゃった」
「料理のレパートリーが広がりそう」
参加者の方から「お値段以上ってやつね♪」と太鼓判を押していただきました!
国産の種(左)を「無農薬有機栽培」「除草剤不使用」「圧搾法」で搾油された貴重な菜種油。
農家として、国内の食料自給率の低下や、若い人たちの農業離れを危惧する梅谷さんは「農家応援は買うことで」と話されていました。
消費者として、カラダの事と同様に、生産者の事を考えた消費をしていきたいと思いました。
ライター
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とよたまちさとミライ塾 市民レポーター
旭地区在住3年目☆
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