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【開催レポート】伝統と自然を運ぶトートバックづくり

2016年10月22日(土)10:00~16:00
◎プログラム:伝統と自然を運ぶトートバックづくり
◎案内人:和紙のふるさと展示館学芸員 中島聡子さん

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室町時代から「紙すき」が行われている豊田市北部の小原地区。

「豊田市和紙のふるさと」にて

この日だけ特別にトートバックが作れる、限定プログラムが開催されました。

中島さんはこの企画を2カ月間ほど、参加者さんに楽しく作ってもらえるようにと

試行錯誤しながらじっくり考えたそうです。

 

はじめに「和紙工芸館」にて、皆で小原和紙についての説明と作業の流れを聞きました。

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1.バッグの外側に付ける花や葉を作る。(黒をベースとした、花や葉などの絵をすく。)

紙すきは木枠に紙の材料を流し入れて、左右斜めなどにして平らにし水分を落としていきます。

材料が寄ってしまわないように激しく振らないようにね。

黒のベースの紙をすきながら「海苔を作っているみたい。」「美味しそう。」と言いながら

作っている方もいました。

花や葉は、型抜きされたプラスチックの台紙に色つきの材料を流し入れていきます。

何色組み合わせてもOK!

「その色ちょうだい」などみんなで色のシェアなどをしながら、楽しく作っていましたよ。

型からはみ出てしまった色水は筆を使い、丁寧に内側に入れていきます。

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後は、係りの人に渡し機械で脱水し、さらに乾燥機で乾燥。

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乾燥し終わると和紙の高さは3分の1程度までになるそうです。

乾燥が終わるまで、実際にはどんな色で仕上がるかわからない。そんな楽しみもありますね。

 

2.トートバックの外側の紙、内側の色紙を選ぶ。

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こんな仕上がりになるんだ~できるかな~?

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どの紙にしようかな?

紙の製法によって1枚ごとに紙質も違っています。

 

3.外側の紙をバックの形になるように折る。

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4.内側の色紙も目打ちを使って折り線を描き、折る。

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トートバックの外側の紙、内側の色紙を重ねて組み合わさることにより、

一人ひとり違う仕上がりになるのが素敵です。外側から見た時の色紙の透けた感に、

日本らしい伝統を感じました。

 

5.「こんにゃくのり」をトートバックの外側、内側前面に塗る。

筆とハケを使い「こんにゃくのり」を塗り、浸み込ませます。

紙の繊維にこんにゃくがまとわりつき、耐水加工になります。

こんにゃく糊を塗ることで、水に対する強度が増し、雨の日に濡れてしまっても

触らず自然乾燥させておけば丈夫で長持ちするそうです。

紙と紙の切れ目も接着していきます。親子で協力して、塗る姿も見られましたよ。

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係りの方に渡して、乾燥機にかけていきます。

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6.1.で作った花や葉をカッターで切り抜く。

乾燥機で乾かした後の花や葉は、乾燥前よりはっきりとした色合いに仕上がっていました。

“葉の色は緑や赤が当たり前”、などこだわらない色のものが意外と魅力的です。

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7.トートバックにカッターで切り込みを入れる。

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8.手持ちを取り付けて縫う。クラフトテープをぐるぐると巻く。

あともう少し!なのだけれど、縫うのにちょっとコツと力がいる。

皆さん黙々と縫っていました。

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9.「でんぷんのり」で花や葉を貼る。完成!!

皆さん思い思いに飾りを配置していましたよ。

世界にひとつしかないマイバッグ完成の瞬間。

皆さんどんな物を入れて街を歩くのかな?!と思うとわくわくします。

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最後は工芸館の外へ出て、皆で作った作品を手に記念写真。

皆さんの達成感溢れる笑顔が素敵でした。

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工芸館の周辺には小原和紙の原料となる「ミツマタ」も植えられています。

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山々の色も秋に色づき始めていました。

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普段「豊田市和紙のふるさと 和紙工芸館」では、無地紙すき、葉すき、字すき、うちわなどを

作る事ができる体験も行っているそうですよ。(10名以上は要予約)

ぜひ、ご家族やお友達と行ってみてはいかがでしょうか?

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豊田市和紙のふるさとホームページ

 

 

 

 

 

ライター

エミリー
エミリー
とよたまちさとミライ塾 市民レポーター
豊田おいでんまつりでおいでん踊る
よさこい踊る
とよたプロモ部部員