2016年11月19日(日)
◎プログラム:Traditional wedding event “Yomegashi”
◎案内人:いしかわ製茶 石川龍樹さん
「嫁菓子配り」という文化がこの三河地域、とりわけ豊田にあるのはご存知でしょうか。
「昔はよーく見たよー」というお声を30代後半以降の方からよく耳にします。
嫁菓子とは?
結婚式の朝、お嫁さんが家を出る時に
お祝いに訪れる子どもたちへ配る袋詰めのお菓子のことです。
幼い頃からの夢がミライ塾で叶った!
今回、案内人である石川さんはミライ塾期間中にめでたく
結婚式を執り行なうこととなり、
幼い頃からの夢であった嫁菓子配りを地元の方のみでなく、
外国人にも楽しんでいただこうと決意されたのです。
ドキドキの結婚式当日
石川さんはお茶農家。
トヨタ自動車さん本社の隣町の豊栄町に
石川さんのおじいさんから代々受け継がれている茶畑が広がっています。
この日は残念ながら雨。
しかしながら、景色は荘厳で
茶の花も心無しかこのおめでたい日を祝ってくれているようでした。
朝8時、いよいよ嫁菓子配りが始まります。
こちらが嫁菓子です↓
石川さんのお抹茶が入ったどら焼き、
石川さんのお茶と、
昔からなぜか入っていると言われている「都こんぶ」
など、お菓子がてんこもり入っています。
石川家と豊栄町に根付く歴史をまとめたリーフレットが
嫁菓子と一緒に配られました。
地元の皆さんには回覧板で情報をひろめて、
この日は約300名の方にお越しいただきました。
パシャパシャと写真を撮られるお嫁さんは
まるで動物園にいる動物のよう(笑)
初めて色打掛を見る子どもたちは
驚きつつ、恥ずかしがりながらも
「おめでとう」とお嫁さんに声をかけていました。
今はめっきり見なくなった嫁菓子配り。
いつか子どもたちが大きくなったときに
「そういえばこんな伝統があったね、やってみたいね」と
この文化を引き継いでいってもらえることが
石川さんの何よりもの願いだそうです。
ライター
- おだんごあたまの豊田市民
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