2016年11月13日(日)
◎プログラム:親子で重要文化財修理現場見学&宮大工体験!!
◎案内人:豊田市教育委員会文化財課 松川智一さん
宮大工の手により大規模修理工事中の、普段見ることのできない文化財修理現場を見学し、宮大工からノコギリやカンナなどの大工道具の使い方を習ったり、工作のレクチャーを受けることができる、『親子で重要文化財修理現場見学&宮大工体験!!』が、足助の町並みにある旧鈴木家住宅で開催されました。
案内人は、豊田市教育委員会文化財課の松川智一さん。平成23年より旧鈴木家住宅を担当されており、現場で新たな発見を見つけるとニヤニヤしてしまうという自称修復マニアな方だそうです!
旧鈴木家住宅は、足助の町並みで最古かつ最大規模の元豪商の館で、その価値を国に認められた重要文化財です。
現在、宮大工の手による大規模修理工事中で、表から見ると、このように覆い隠されています。
この日は特別公開ということで、裏側から入場し、工事の様子を見学することができました。
中に入ってみると、その広さにびっくり!約4,000平方メートル(1,230坪)の敷地に主屋(安永5年(1776年)建造)をはじめ16棟の建物が立ち並んでいるそうです。
体験プログラムの会場は、足場の組まれた通路を進むと見えてきました。
大規模修理工事中ということで、内部は分解されていて構造物がよくわかる状態になっていました。木組みの様子も良く分かり、昔の大工さんの技に思いを馳せることができました。
案内人の松川さんからは、木組みの説明もありましたよ!痛んだ構造物を修理するには欠かせない技術ですね。
こうした、大工さんの技による木組みは私も大好きなので、見ているだけでわくわくしてきました。
見学の後は、いよいよ大工体験。まずは、木材を加工する際の印を付ける、墨付けから。
続いて、カンナがけ。
道具がきちんと手入れされ調整されていると、誰でもこのようにカンナがけができてしまうようです!試しに私もチャレンジしてみましたが、私にもできました!!
今回の体験では使いませんでしたが、刃先が研ぎ澄まされたノミも展示されていましたよ!
続いて、サシガネの使い方説明。
長さを測ったり、直角や勾配を出したりするのに使われるそうです。
裏側の目盛りは1.414(√2)倍になっているのだそうですよ!知ってました?
次はコースター作り体験。早速サシガネを使います。
ノコギリで八角形に切って、カンナがけ。
最後に、焼印を押して完成!
満足な仕上がりに、思わず笑顔がこぼれます。!!
最後にストラップ作り。焼印は、押し付ける時間にコツがいるようでした。
宮大工の技をいろいろ体験できたようですね!!
ライター
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とよたまちさとミライ塾 市民レポーター
(とよたプロモ部 部員)
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