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【開催レポート】燃え盛る炎を振って、振って、振りまわしちゃう!真夏の夜のあつ~い伝統「万燈祭り」

2018年8月14日(火)・15日(水)

◎プログラム:燃え盛る炎を振って、振って、振りまわしちゃう!真夏の夜のあつ~い伝統「万燈祭り」

◎案内人:とよたプロモ部、おいでん・さんそんセンター 西田又紀二さん  芳友町室地区万燈祭り担当 安藤範吉さん

 

お盆の中日、8月14日と15日に伝統の火振り祭り芳友町の万燈祭り」が開催されました。

100年以上続くお祭りですが、小中学生男子児童しか松明を振り回せないという奇祭です。

人口減少は中山間地域だけでなく芳友町にも及んでおり、小中学生男子児童は3人に減ってしまい、地元の子ども達だけではお祭りの継続が困難な状況です。

ここ5年程は、地域外の子ども達にも参加して頂き、燃え盛る炎のついたたいまつを振り回すというダイナミックな体験をして頂いています。

開催日が例年8月14日・15日という事もあり、お盆休みで帰省されたり、地元のお祭りに参加される方が多いので、毎年参加者が集まるか心配していましたが、さすがにミライ塾で紹介頂いたのでキャンセル待ちが出る程の申込みがありました。

明るい内に、麦わらの束を藤づるで縛ったたいまつを振り回す練習をします。
上手に回せるようにならないと、火のついたたいまつを振り回すには勇気が要ります。
狭い山道を登って、明るいうちに万燈場を確認しに行きます。
万燈場に登ってたいまつを振る練習です。

本番が始まるのを、額(行灯)を持って待ちます。
打ち上げ花火の合図で、いよいよ始まりです。
万燈連中は「額(がく)」を持ち「オッサイ、オッサイ、オッサッサイ」を掛け声をかけながら登ります。
やぐらに炎が立ち昇っています。たいまつに火を点けて万燈場まで行きます。
火遊びするとオネショをするよ‥‥
いえいえ、この日は豪快に火遊びができます!
「鬼でも餓鬼でも来んば来い、来んば来い」と大声で唱えてたいまつを振り回します。
精霊を迎えて、水難・疫病を除ける伝統のお祭りです。
落ちたたいまつは足下で燃えるのを火消し担当の若い衆が消していきます。
炎の熱もさることながら、煙で息が苦しくなります。
最初は尻込みする子どももいましたが、最後には全員がひとりで振り回す事ができました。
迫力ある光景に保護者もカメラマンも大興奮!
「がく」を持ち、神社を3周して奉納します。
公民館へ戻り、花火大会を行います。
打ち上げ花火や爆竹などを街中では想像できないほど盛大に行います。

 


今回参加した子どもの多くが来年も参加したいと言ってくれて、来年以降も応援を得てお祭りも継続でき、参加する児童も貴重な体験ができると思います。